解体お役立ち情報
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豊島区｜老朽建物の解体・除却を支援する補助制度のすべて（不燃化特区・危険ブロック塀・耐震改修含む）
最終確認日：
豊島区｜解体・ブロック塀撤去・木造耐震・アスベスト・建設リサイクル法の完全ガイド
最初に押さえる3つの原則（結論）
- 制度適合の一次判定：老朽建築物除却（不燃化特区）／ブロック塀改善／木造耐震（診断・改修）／アスベスト／建設リサイクル法の該当可否を最初に整理。
- 交付決定前の契約・着工はNG：原則は申請→交付決定→契約→着工→完了報告（ブロック塀助成も契約・着工前申請が必須）。
- 相見積は「同一仕様」で：本体・付帯（塀/残置/地中障害）・仮設/養生・運搬/処分・石綿・近隣対策を分離し、数量根拠写真を添付。
まずは現況棚卸し（所在地、構造・築年、面積・階数、前面道路幅員、塀の高さ/延長、引込（電気・ガス・水道・通信）、相続/共有、石綿予測）。不明点は 無料相談 をご活用ください。
豊島区の主な制度（カード＋比較表）
不燃化特区：老朽建築物除却助成（区域限定）
- 対象：不燃化特区内の老朽建築物の除却・整地を助成（指定区域あり）。
- 助成の上限：除却・整地費用の助成（限度額1,000万円）。
- 留意：事前相談必須、交付決定前の契約・着工は不可。区域図・要綱で要件確認。
- 一次情報：不燃化特区の特別支援（制度総覧） ／ 老朽建築物除却助成（PDF）
ブロック塀等 改善工事助成（撤去・設置）
- 対象：区内の避難路等に面する、倒壊の危険があるブロック塀等。
- 助成内容：撤去費用・設置費用の一部を助成。
- 申請要点：契約前・着工前の申請が必須。対象工事の完了は2月末までの工事が対象。
- 一次情報：ブロック塀等改善工事助成事業（道路に面する塀のみ） ／ 交付要綱（PDF）
木造住宅の耐震化（診断・改修ほか）
- 概要：木造住宅の耐震診断・改修等の助成（対象者範囲は令和6年4月から拡充）。
- ポイント：所有者だけでなく、一親等・二親等の親族や居住者も対象（住民税滞納がない等の条件あり）。
- 一次情報：木造住宅の耐震改修助成事業（対象者等） ／ 耐震化助成事業（総覧）
アスベスト（石綿）：事前調査・電子報告・届出
- 義務：全ての建築物・工作物の解体/改修で事前調査が義務。
- 電子報告：一定規模以上の解体・改修は、元請が「石綿事前調査結果報告システム」で報告。
- 届出：レベル1・2作業は着工14日前までの届出、現場掲示・記録保存が必要。
- 一次情報：アスベスト対策工事に関する届出 ／ 解体・リフォーム時の届出（詳細）
建設リサイクル法（分別解体・届出・電子申請）
- 対象：延床80㎡超の建築物解体等は届出必須。
- 提出期限：着工7日前まで。
- 電子申請：令和7年4月1日から電子申請受付開始（郵送・窓口も可）。
- 一次情報：建設リサイクル法届出（電子申請・窓口案内） ／ 都：届出受理窓口一覧（豊島区窓口記載）
| 制度名 | 対象・要件（要点） | 助成内容/上限（要点） | 手続・順番 | 一次情報 |
|---|---|---|---|---|
| 不燃化特区 老朽建築物除却 | 特区内の老朽建築物（区域指定あり） | 除却・整地の助成（上限1,000万円） | 申請→交付決定→契約→着工→完了報告 | 制度総覧／PDF |
| ブロック塀等 改善工事 | 避難路等に面する危険ブロック塀 | 撤去・設置費の一部助成 | 契約前・着工前に申請／完了は概ね2月末まで | 制度詳細／要綱PDF |
| 木造住宅 耐震（診断・改修） | 対象者範囲を拡充（所有者・一/二親等・居住者 等） | 診断・改修等の助成あり | 診断→（必要に応じ改修）→交付決定→契約 | 対象者／総覧 |
| アスベスト（石綿） | 全ての解体・改修で事前調査義務 | — | 電子報告＋（該当）14日前届出／掲示・保存 | 届出案内 |
| 建設リサイクル法 | 延床80㎡超は届出必須 | — | 着工7日前まで／令和7年4月1日から電子申請可 | 届出／都窓口一覧 |
申請〜交付〜完了の実務フロー
- 現況整理：所在地、構造・築年、面積・階数、前面道路幅員、塀高さ/延長、ライフライン引込、隣地/学校/病院等の近接、相続/共有、石綿予測。
- 制度当て込み：不燃化特区／ブロック塀／木造耐震／アスベスト／建リ法。併用可否と手続順を確定。
- 見積仕様の統一：本体解体、付帯（塀・外構・残置物・地中障害）、仮設/養生、運搬/処分、石綿（調査→電子報告→除去→処分）を分離記載。
- 交付申請：写真・図面・工程表・見積内訳・資格情報を添付。交付決定前契約は不可。
- 交付決定→契約→着工：決定通知後に契約。作業時間帯、散水、騒音/振動/粉じん計測、現場掲示、苦情初動を工程表に明記。
- 完了報告・精算：前中後写真、領収書、産廃マニフェスト、契約関連写し→額確定→請求。
- 解体後：滅失登記、固定資産税の取扱い確認、次用途（建替/売却/暫定活用）。
見積と費用設計：内訳・相場・落とし穴
豊島区は住宅と商業が近接し、道路幅員や人流ピークの影響で仮設・安全費と運搬/処分費が増えやすい地域性です。相見積は「数量根拠の写真」を必須に、以下を比較してください。
- 付帯の線引き：塀・基礎・庭木・門扉・看板・残置物・地中障害（旧基礎/ガラ/井戸/浄化槽）。
- 仮設/養生：足場、仮囲い、防音/防塵シート、散水量、誘導員配置、計測頻度。
- 分別・処分：木/金属/コンクリ/石膏ボード等を分別。処分場・積替えの有無と単価根拠を明記。
- 石綿：調査レベル、隔離/陰圧、除去工法、処分を工程化し、費用内訳と責任分担を明確化。
- 追加費用条件：地中障害、臨時交通誘導、夜間/休日制限などは契約書で事前定義。
アスベスト：調査・電子報告・届出・掲示
- 事前調査義務：すべての解体・改修で有資格者の調査が必要。
- 電子報告：解体80㎡以上や改修100万円以上等は、元請が国のシステムで事前調査結果を報告。
- 届出：レベル1・2作業は着工14日前まで（所管は規模で区/都に分岐）。
- 掲示・保存：調査結果の現場掲示（A3以上）、作業記録の作成・保存。
建設リサイクル法：対象・届出・電子申請
- 対象工事：延床80㎡超の解体、等。
- 届出者：発注者（建築主）（代理提出時は委任状）。
- 期限：着工7日前まで。電子申請は令和7年4月1日開始（窓口・郵送も可）。
- 添付：届出書、案内図、配置・平面・立面等、工程表、契約書写し、写真 等。
近隣配慮・安全・トラブル未然防止
- 着工前挨拶：工期・作業時間・車両動線・粉じん/騒音対策を周知。学校・商店街・病院等は時間帯調整。
- 掲示・計測：石綿掲示、工程掲示、騒音/振動/粉じんの定期計測と記録化。日報・週報で可視化。
- 安全計画：仮囲い高さ、転倒防止、見通し確保。交差点・狭隘路では誘導員を強化。
- 初動対応：苦情→原因特定→是正→再発防止までを運用フロー化し契約書に反映。
提出書類チェックリスト
- 共通：申請書、誓約/同意、委任状、登記事項証明、税完納証明、位置図、配置図、現況写真。
- 見積・契約：見積内訳、工程表、契約書案/契約書、施工体制（資格/登録写し）。
- 木造耐震：診断報告書、評点、補強設計図、施工計画。
- ブロック塀：高さ/延長の根拠写真、避難路位置の図、完了写真。
- アスベスト：事前調査記録、電子報告控、（該当）14日前届出控、掲示様式、作業計画、処分証。
- 完了：前中後写真、領収書、産廃マニフェスト、契約関連写し。
よくある質問（豊島区）
交付決定前に契約してしまったら？
原則対象外になります。ブロック塀助成も契約前・着工前申請が必須です。直ちに担当窓口へ相談してください。
ブロック塀の対象はどの塀？
区の「避難路」等に面する危険なブロック塀が対象です。高さや構造の要件は交付要綱（PDF）で確認してください。
不燃化特区の除却助成はいくらまで？
除却・整地費の助成で、上限1,000万円です（要件あり／区域限定）。
建設リサイクル法は電子申請できますか？
できます。令和7年4月1日から電子申請が開始されています（窓口・郵送も可）。
一次情報リンク一覧（公式）
- 不燃化特区の特別支援 … 豊島区 ／ 老朽建築物除却助成PDF
- ブロック塀等改善工事助成 … 豊島区（制度詳細） ／ 交付要綱PDF
- 木造住宅の耐震（診断・改修） … 対象者等 ／ 耐震化助成事業 総覧
- アスベスト … 届出の案内 ／ 解体・リフォーム届出（詳細）
- 建設リサイクル法（届出） … 豊島区（電子申請） ／ 東京都：受理窓口一覧（豊島区記載）
※助成額・要件・受付状況は年度や区域、要綱改定で変更される場合があります。申請直前に必ず最新の一次情報（豊島区公式・東京都公式）をご確認ください。
