鳩山町|危険ブロック塀撤去・老朽家屋除却・耐震改修・アスベスト対応・建設リサイクル法の完全ガイド
はじめに:鳩山町で解体・撤去を行う際の3原則
鳩山町は住宅団地と農村地域が混在しており、築30年以上の住宅やブロック塀が多く残っています。
地震・豪雨による倒壊リスクを軽減するため、町では危険ブロック塀等撤去補助制度を実施しています。
また、建物を解体・改修する際には、アスベスト(石綿)事前調査・標識掲示・届出および建設リサイクル法の届出が義務となります。
これらを並行して進めることが、安全かつ補助金を確実に受ける鍵です。
- 交付決定前の契約・着工は不可。 通知前施工は補助対象外です。
- 相見積は同仕様で比較。 本体・付帯・仮設・処分・石綿を明確に区分。
- 制度申請と届出を同時管理。 工程表に届出・交付時期・審査日を明記。
鳩山町は丘陵地が多く、狭小地・高低差地での解体も多い地域です。粉じんや騒音対策、搬出動線の設計を早期に確定させることが、トラブル防止につながります。
鳩山町の危険ブロック塀撤去・耐震補助制度
鳩山町では、通学路や避難路に面する危険なブロック塀や門柱を撤去する際、費用の一部を補助しています。
さらに、耐震性が不足する住宅への補強・改修を支援する制度も用意されています。
| 制度名 | 対象構造物 | 補助内容 | 上限・条件 | 一次情報 |
|---|---|---|---|---|
| 危険ブロック塀等撤去補助金 | 通学路・避難路沿いの危険塀・門柱 | 撤去費用、または撤去+軽量フェンス設置費用の一部助成 | 撤去上限10万円/建替え含む上限20万円/交付決定前着工不可 | 鳩山町公式 |
| 住宅耐震改修補助金 | 旧耐震基準(昭和56年以前建築)の住宅 | 耐震診断・改修・建替えの費用を一部補助 | 年度・予算枠により変動 | 鳩山町公式 |
申請の流れは「事前相談 → 申請 → 交付決定 → 契約・施工 → 完了報告」です。
交付決定前に契約・施工を始めた場合、補助金は受けられませんので注意が必要です。
申請から完了までの流れ
- 現況調査: 塀の高さ・厚み・控え壁・劣化状況を確認、写真を撮影。
- 事前相談: 鳩山町 都市整備課で対象可否を確認。
- 見積取得: 同一条件で複数業者から相見積を取得。
- 交付申請: 申請書、位置図、現況写真、所有者同意書を提出。
- 交付決定: 通知後に契約・着工可能。
- 施工: 散水・防音・安全誘導・通学路配慮を徹底。
- 完了報告: 写真、領収書、契約書、マニフェストを提出。
費用相場と見積最適化のポイント
ブロック塀撤去の費用相場は1mあたり約1〜1.5万円、新設フェンス込みの場合は2〜3万円/mです。
勾配地・狭小地では重機進入制限や人力施工のため、費用が上昇する場合があります。
- 付帯工事: 門柱・庭木・地中障害を独立項目に。
- 運搬・処分費: 搬出距離と積替え条件を明確化。
- 仮設養生: 防音シートや散水設備を設計段階で反映。
- 石綿費: 調査→届出→除去→処分→保存の流れを分離明記。
アスベスト(石綿)調査・届出義務
埼玉県では、すべての解体・改修工事で事前調査・標識掲示・届出・記録保存が義務化されています。
調査は資格者が実施し、該当工事は埼玉県環境管理事務所へ届出を行う必要があります。
建設リサイクル法と分別解体届出
延床80㎡以上の解体工事は、建設リサイクル法に基づき、発注者が着工7日前までに届出を行う義務があります。
届出書には契約書、図面、写真、委任状を添付し、内容の整合性を確認してください。
近隣配慮と安全管理
- 工事概要・工期・連絡先を明記した案内文を配布。
- 標識掲示・誘導員配置・防音・防塵対策を実施。
- 粉じん・騒音・振動を計測し、苦情対応は即日処理。
提出書類チェックリスト
- 申請書・位置図・現況写真・見積書・所有者同意書
- 契約書・領収書・完了写真・マニフェスト
- アスベスト調査結果・届出控・資格証写し
よくある質問(鳩山町)
交付決定前に工事を始めてしまいました。補助対象になりますか?
いいえ。交付決定前の着工は補助対象外です。通知後に契約・施工してください。
塀の基礎を残した撤去は補助対象になりますか?
原則として基礎を含む全撤去が対象です。部分撤去は対象外の場合があります。
新設フェンスの仕様に制限はありますか?
概ね高さ1.2m前後で、軽量かつ安全性・景観に配慮したフェンスが推奨されています。
一次情報リンク
※補助金額・条件・受付期間は年度で変更される場合があります。申請前に鳩山町公式サイトで最新情報をご確認ください。


