解体工事を検討中の方に、今回の記事では見積もり前に準備すべき必要書類や行政手続きの流れなどをわかりやすく解説していきます。相見積もりをスムーズに進めるためのポイントも紹介するので、解体工事が初めての方でも安心して業者選びができます。無駄な作業や時間をかけないように事前準備の参考にしてください。

解体工事を検討する場合に、まず気になるのが「何から始めればいいのか」という手続きの問題です。見積もり前に準備しなければいけない必要書類や届け出が意外に多いために、知らずに進めると余計な手間や費用が発生しかねません。そのため今回の記事では、初めての方でも安心して相見積もりができるように解体工事への必要書類や手続きの流れを解説していきます。スムーズな業者選びをするためにも、ぜひ事前にチェックをしておきましょう。

見積もり前に準備すべき解体工事の必要書類とは

解体工事をスムーズにすすめるために、事前に準備しておくとよい必要書類がいくつかあります。正確な見積もりをだしてもらうためにも重要なポイントなので紹介していきます。また、見積もりの内容を深く理解するためにも事前に準備した必要書類には目を通しておきましょう。

所有者確認に必要な登記事項証明書

解体工事には必要な書類として、建物の所有者を証明する「登記事項証明書」があります。建物の所在地や構造、床面積、所有者などの重要な情報が記載されているので、これらの情報をもとに建物の規模や構造を把握して正確な見積もりを出してもらえます。契約時や補助金申請などにも利用するので事前に用意しておくとスムーズでしょう。取得場所としては法務局で可能です。最寄りの法務局の窓口に申請する方法や郵送、オンラインでの申請などを選ぶことができます。忙しい場合は実際に法務局へ行かなくても、郵送やオンラインで証明書を取得しましょう。

建物の図面や現況写真も重要

解体現場の建物の図面や現況写真があると、壁の位置や建物の面積、周辺状況、付帯設備の有無が明確になるなど、業者が解体する建物の構造や規模を把握しやすいため、より正確な見積もりを出してもらえることができます。これらの資料を用意しておくことで現地調査の時間が短縮できる場合もあるため、早く見積もりをもらいたい時に有効でしょう。とくに相見積もりをする場合は、同じ図面や写真などを複数の業者に伝えたほうが、同じ条件での比較ができるため、複数業者の見積もりの違いを把握するために有効ですが、そんな時に役立つのが 解体あいみつの無料相談・お見積りフォームです。

委任状や同意書が必要な場合もある

解体工事をする場合は契約者が建物の所有者であることが前提ですが、相続物件や共有名義の建物の場合には委任状や同意書が必要な場合もあります。他者と共有している空き家を解体する場合など、全員の同意がなければ契約が成立しないこともあります。委任状はほかの所有者の代理として契約や申請を行うための書類となっており、これらの書類が揃っていないと見積もりは出してもらえても契約ができずに工事してもらえない可能性もあるため、あらかじめ必要書類を整えておきましょう。

解体工事での必要書類や手続きの流れ

見積もりを検討したのちに、業者との契約後の解体工事には、法律に基づいた届出や申請が必要となります。事前にこれらの必要書類や手続きの流れを把握しておくことで、工事がスムーズに進むので、不要な遅延やトラブルを避けることができます。それでは、どのような行政手続きがあるのかみていきましょう。

建設リサイクル法に基づく解体工事届け出

工事開始7日前までに役所へ提出が必要な書類として、建設リサイクル法（建設工事にかかる資材の再資源化等に関する法律）に基づく解体工事届け出があります。床面積が80㎡以上を超える建築物を取り壊す場合など、一定の条件を満たす場合での必要書類です。工事内容や施工業者、資材の処理方法などを記載する必要がありますが、通常は委任状を渡しておくことで業者が代行してくれます。内容を理解することで業者とのやりとりもスムーズになり、補助金申請にも役立つために必ず中身を理解しておきましょう。ちなみに必要な届け出を怠ってしまうと罰則対象となることもあります。

電気・ガス・水道の停止手続き

解体工事が始まる前に、建物の電気、ガス、水道の停止手続きを行う必要があります。特に、ガスは元栓を閉めてもらう必要があるため、ガス会社への連絡が必要です。これらの手続きを怠ると、工事中に事故が起きるリスクがあるため、必ず工事開始前に手配しておきましょう。これらの手続きも解体工事の必要書類や手続きの流れの一部として、事前に業者と確認しておくことが大切です。そのほかにも必要な手続きがないか心配な方は 解体あいみつの無料相談・お見積りフォームで相談してください。

建物滅失登記の手続き

解体工事が完了した後1か月以内に必要な手続きとして、法務局への建物滅失登記の提出があります。これまで登記簿上に記載されていた建物が取り壊されたことを正式に記録する手続きとなり、解体後1か月以内に申請することが義務付けられており、申請を怠ると罰則もあるので注意しましょう。申請するには建物滅失登記申請書や建物滅失証明書、解体業者の資格証明書が必要です。建物滅失登記申請書は法務局のホームページからダウンロード可能で、建物滅失証明書、解体業者の資格証明書は解体業者に依頼しましょう。申請は自分でもできますが、司法書士や土地家屋調査士などの専門家に依頼することもできます。どこに相談したらいいか迷ったら解体あいみつの無料相談・お見積りフォームを活用してください。

見積もりをスムーズに進めるためのポイント

見積もりをスムーズに進めるには事前準備が必要ですが、とくに複数の業者に相見積もりを依頼する場合には情報の伝え方も重要となります。どのように見積もり依頼をして、どのように業者選びをしたらいいのかみていきましょう。

書類準備で見積もり精度アップ

相見積もりを依頼する場合は、建物の構造や築年数、解体範囲、希望工期などを明確に伝えることが重要です。これらの情報が不足していたり、バラバラに伝えてしまうと、業者ごとの見積もり条件が異なってしまい、正確な比較ができなくなります。登記簿や図面、現況写真などの書類を事前に準備しておくこともポイントで、業者はより正確な見積もりを出しやすくなります。特に図面は建物の構造や面積を明確にするので、工事内容の把握がスムーズになるといえるでしょう。

書類対応力も業者選びの基準に

また、補助金の利用予定や代行してもらいたい行政手続きなども事前に伝えておくことで、業者の対応力なども把握できるでしょう。解体業者によっては、行政手続きや補助金申請のサポートまで対応してくれるところもあります。こうした業者は、書類の不備による工期遅延や補助金の申請漏れを防ぐためのノウハウを持っており、施主にとって大きな安心材料になります。金額だけで業者を選ぶのではなく、書類対応力や説明の丁寧さ、過去の実績なども含めて総合的に判断することが重要です。

無料相談・相見積もりフォームを活用しよう

複数の解体業者に個別に連絡して見積もりを依頼するのは、手間と時間がかかります。そこで、
相見積もりサイトを活用すれば、複数業者の対応力を比較できるため、納得の業者選びにつながります。そんなときに活躍するのが 解体あいみつの無料相談・お見積りフォームです。一度の入力で複数の優良解体業者に一括で見積もり依頼することが可能です。また、解体工事の必要書類について不明な点があれば相談することもできます。

まとめ

解体工事をスムーズに進めるためには事前の準備が重要となってきます。登記事項証明書や図面・写真などの書類を揃えることで、業者の見積もり精度が向上し、比較もしやすくなります。また、建設リサイクル法の届出や滅失登記など、行政手続きも忘れてはいけません。相見積もりサイトを活用すれば、費用だけでなく書類対応力や提案力も含めて業者を選べるのに加え、無料相談もできるので、安心して工事が進められます。事前準備をして納得のいく解体につなげましょう。