解体お役立ち情報
幸手市|危険ブロック塀撤去・老朽家屋除却・耐震改修・アスベスト・建設リサイクル法の完全ガイド
幸手市|住宅の耐震改修・アスベスト・建設リサイクル法まで解体・改修ガイド
最終確認日: 2025年10月25日
1. はじめに:幸手市で解体・改修を行う際の基本方針
幸手市は埼玉県北東部に位置し、古い木造住宅が比較的多く残る地域です。市では地震被害を防ぐため、木造住宅の耐震化に関する支援制度(診断・改修)を設けています。
一方で、2025年10月現在、幸手市には「危険ブロック塀の撤去」や「老朽家屋・空き家の解体(除却)」そのものを対象とした補助金制度は設けられていません。市はブロック塀について、補助金ではなく所有者による安全点検を呼びかけています。
そのため、幸手市で建物の解体や改修を行う際は、補助金(耐震・リフォーム)の活用と同時に、以下の法令遵守が必須となります。
- 補助金の交付決定前に契約・着工しない。(耐震・リフォーム補助金利用の場合)
- 相見積は同仕様で。 本体・仮設・運搬・石綿処理・付帯を明確に。
- 法令・届出を一体管理。 アスベスト調査、建設リサイクル法の届出期限と工期を整合させる。
2. 幸手市の補助金制度(耐震・リフォーム)
幸手市では、解体(除却)そのものに対する補助金はありませんが、耐震改修やリフォームに関する補助金制度が利用できる場合があります。特にリフォーム補助金は、改修に伴う一部の解体(塀など)が対象となる可能性があります。
| 制度名 | 対象 | 補助内容 | 上限・条件 | 一次情報 |
|---|---|---|---|---|
| 既存建築物耐震診断及び 耐震改修補助金制度 |
昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅 | 耐震診断・補強設計・改修工事費の一部補助(※解体ではなく改修が目的) | 市の要綱に基づく補助あり/交付前着工不可 | 幸手市公式 |
| 住宅リフォーム資金補助金 | 市内業者による住宅リフォーム工事(20万円以上) | リフォーム費用の一部補助(※改修に伴う外構・塀の解体等が対象になる場合あり) | 費用の5%、上限10万円/市内業者施工 | 幸手市公式 |
※補助金制度を利用する場合は、申請には所有者の同意書・現況写真・見積書・位置図などが必要です。交付決定前の工事着手は補助対象外となります。
3. 申請から完了までの流れ
- 現地調査: 建物の状況、アスベストの有無(目視)、搬出経路を確認。
- 事前相談: (補助金利用の場合)幸手市 建築指導課で制度対象か確認。
- 見積取得: 同条件・同仕様で複数業者から見積取得(アスベスト調査費用も含む)。
- 申請: (補助金利用の場合)所定書類を添付し申請書を提出。
- 交付決定: (補助金利用の場合)通知後に契約・着工。
- 法令届出: アスベスト調査結果報告、建設リサイクル法届出など。
- 施工: 散水・防音シート・安全誘導を実施。
- 完了報告: 写真・領収書・マニフェスト等を提出。
4. 費用相場と見積最適化のポイント
木造住宅の解体は坪単価3〜5万円、鉄骨造で6〜8万円程度が一般的ですが、以下の費用が別途必要になるため注意が必要です。
- 付帯項目を明確に: 門柱・カーポート・舗装・庭木撤去・残置物処分などを別項目に。
- 運搬・処分費: 処分場までの距離・積替え・運搬回数を明記。
- 仮設費: 足場・防音・散水設備を明細化。
- 石綿関連費: 事前調査費用、および除去・処分が必要な場合の費用を個別に算出。
5. アスベスト(石綿)調査・届出義務
埼玉県では、建築物の解体・改修時に事前調査・標識掲示・届出・記録保存が義務です。
資格を有する調査者による確認が必要で、含有が判明した場合や一定規模以上の工事では、「埼玉県 越谷環境管理事務所」へ届出を行います。(※元記事の「東部環境管理事務所」は誤りです)
6. 建設リサイクル法と分別解体届出
延床80㎡以上の建物を解体する際は、建設リサイクル法に基づく届出が必要です。
発注者が契約書・図面・写真・委任状などを添付し、着工7日前までに「埼玉県 越谷建築安全センター」へ提出します。
7. 近隣配慮と安全管理
- 工事案内文を配布し、標識を掲示。
- 防音シート・散水・誘導員配置で安全確保。
- 粉じん・振動・騒音を日次で記録。
- 通学路沿いの場合は、登下校時間帯の重機稼働を制限するなどの配慮。
8. 提出書類チェックリスト
- (補助金申請時)申請書・位置図・現況写真・見積書・所有者同意書
- (工事完了時)契約書・領収書・完了写真・マニフェスト
- (法令関連)アスベスト調査結果報告書・建設リサイクル法届出控・資格証写し
9. よくある質問(幸手市)
- Q. 危険なブロック塀を撤去したいのですが、補助金はありますか?
- A. いいえ。2025年10月現在、幸手市には危険ブロック塀の撤去に特化した補助金制度はありません。ただし、「住宅リフォーム資金補助金」を利用したリフォーム(外構工事など)に伴い撤去する場合、対象となる可能性があります。詳細は市にご確認ください。
- Q. 交付決定前に工事を始めてしまいました。補助対象になりますか?
- A. いいえ。(耐震改修やリフォーム補助金を利用する場合)交付決定前の契約・着工は一切補助の対象外となります。
- Q. アスベストの届出先は幸手市役所ですか?
- A. いいえ。管轄は埼玉県の「越谷環境管理事務所」です。
10. 一次情報リンク
※補助金額・受付期間は年度で変更される場合があります。申請前に必ず幸手市公式サイトで最新情報をご確認ください。


