入間市｜危険ブロック塀撤去・老朽家屋除却・耐震改修・アスベスト・建設リサイクル法の完全ガイド

はじめに：入間市で解体・撤去を行う際の3原則

入間市は住宅地と農地が混在する地域で、築40年以上の住宅やブロック塀が多く見られます。
地震などによる倒壊事故を防ぐため、市では危険ブロック塀等撤去費補助制度や住宅耐震改修補助制度を設け、市民の安全確保を支援しています。

また、建物の解体・改修にあたっては、アスベスト関連法令および建設リサイクル法に基づく届出が義務です。
これらを正確に理解し、申請・届出の順序を間違えないことが補助金申請の成功と安全施工の鍵となります。

1. 交付決定前に契約・着工をしない。 申請前着工は補助対象外です。
2. 見積は仕様統一で比較。 本体・付帯・処分・石綿・仮設を明確に区分。
3. 制度・法令を同時管理。 届出期限・工期・審査日を工程表に組み込み。

入間市では通学路や生活道路に面した塀が多いため、誘導員配置・粉じん抑制・防音対策をあらかじめ設計段階で盛り込みましょう。

入間市の危険ブロック塀撤去・耐震補助制度

入間市では、倒壊の恐れがある塀の撤去費用や軽量フェンス設置費用、住宅の耐震診断・改修に対して補助を行っています。
補助額や申請期間は年度ごとに変動します。

申請は「事前相談 → 申請書提出 → 審査 → 交付決定 → 契約・施工 → 完了報告」の順に進みます。
交付決定通知前に契約・施工を開始すると、補助対象外となります。

申請から完了までの流れ

1. 現地確認： 塀の構造・劣化・高さ・控え壁を記録。
2. 事前相談： 入間市 都市整備課で対象確認を実施。
3. 見積取得： 同条件で複数業者から相見積を取得。
4. 申請提出： 所定様式に必要書類を添付し提出。
5. 交付決定： 通知後に契約・施工を実施。
6. 施工： 散水・防音シート・誘導員配置など安全対策を実施。
7. 完了報告： 写真・領収書・マニフェストを添付提出。

費用相場と見積最適化のポイント

ブロック塀撤去費は1mあたり1〜1.5万円、新設フェンス込みでは2〜3万円/mが一般的です。
通学路沿いや狭小地の場合、安全対策費・仮設費が上乗せされます。

• 付帯項目を明確に： 門柱・庭木・舗装復旧・地中障害を明記。
• 運搬・処分費： 処分場・積替え・搬出距離を明示。
• 仮設費： 防音・散水・足場などを契約書に明記。
• 石綿費： 調査・届出・除去・処分を別項目で算定。

アスベスト（石綿）調査・届出義務

埼玉県では、解体・改修工事を行う際に事前調査・標識掲示・届出・記録保存が義務付けられています。
調査は資格者が実施し、アスベスト含有が確認された場合は埼玉県西部環境管理事務所へ届出を行います。

建設リサイクル法と分別解体届出

延床80㎡以上の建物を解体する場合、建設リサイクル法に基づく届出が必要です。
発注者が着工7日前までに、契約書・図面・写真・委任状などを添付して提出します。

近隣配慮と安全管理

• 工事案内文の配布と標識掲示で透明性を確保。
• 防音シート・散水・誘導員の配置を徹底。
• 騒音・振動・粉じんデータを日次で記録し、問い合わせに迅速対応。
• 通学時間帯の作業制限・警備員配置を徹底。

提出書類チェックリスト

• 申請書・位置図・現況写真・見積書・所有者同意書
• 契約書・領収書・完了写真・マニフェスト
• アスベスト調査結果・届出控・資格証写し

よくある質問（入間市）

一次情報リンク

• 入間市公式｜危険ブロック塀撤去補助制度
• 埼玉県｜アスベスト関連情報
• 国土交通省｜建設リサイクル法概要

※補助金額・受付期間は年度により変更されます。申請前に入間市公式サイトで最新情報をご確認ください。