解体お役立ち情報
【完全ガイド】解体工事業の登録・許可の取り方|建設業法の要件から手続きの流れまで徹底解説
![]()
解体工事業を営むために必要な許認可とは
解体工事業を営むためには、法律で定められた許認可を取得する必要があります。許認可なしで解体工事を請け負うことは違法であり、罰則の対象となります。許認可の種類は工事の請負金額によって異なり、500万円以上の解体工事を請け負う場合は「建設業許可(解体工事業)」が、500万円未満の場合は「解体工事業登録」が必要です。
2016年の建設業法改正により、「解体工事業」は独立した業種として新設されました。それ以前は「とび・土工工事業」の一部として扱われていましたが、解体工事の専門性と安全管理の重要性に鑑み、独立した業種区分が設けられたのです。
解体工事業登録の要件と手続き
解体工事業登録は、請負金額500万円未満の解体工事を請け負う場合に必要な制度です。建設リサイクル法に基づき、工事を行う都道府県ごとに登録を行います。複数の都道府県で工事を行う場合は、それぞれの都道府県で登録が必要です。
登録の主な要件は、技術管理者の配置、欠格事由に該当しないこと、の2点です。技術管理者には一定の資格または実務経験が求められます。具体的には、1級または2級の建築施工管理技士、1級または2級の土木施工管理技士、建築士、技術士などの資格を持つ者、または解体工事に関して8年以上の実務経験を有する者が技術管理者になることができます。
欠格事由としては、登録を取り消されてから2年を経過していない者、営業停止命令を受けている者、法律に関する罪で罰金以上の刑に処せられてから2年を経過していない者、未成年者で法定代理人が欠格事由に該当する場合などが定められています。
登録の有効期間は5年間で、更新手続きが必要です。登録手数料は都道府県によって異なりますが、新規登録で33,000円程度が一般的です。
建設業許可(解体工事業)の要件と手続き
500万円以上の解体工事を請け負う場合は、建設業法に基づく建設業許可が必要です。建設業許可は解体工事業登録よりも要件が厳しく、経営業務管理責任者の配置、専任技術者の配置、財産的基礎の確保、欠格事由に該当しないこと、適切な社会保険への加入の5つが主な要件となります。
経営業務管理責任者は、建設業に関して5年以上の経営経験を持つ者がなることができます。専任技術者については、1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士、技術士(建設部門)などの国家資格を持つ者、または解体工事に関して10年以上の実務経験を有する者が該当します。
財産的基礎については、一般建設業許可の場合、自己資本額が500万円以上、または500万円以上の資金調達能力があることが条件です。特定建設業許可の場合は、資本金が2,000万円以上、自己資本が4,000万円以上、流動比率が75%以上、欠損比率が20%以下という、より厳しい基準が適用されます。
解体工事業登録と建設業許可の違いを整理
両者の主な違いを整理すると、まず対象となる工事の規模が異なります。登録は500万円未満、許可は500万円以上の工事が対象です。有効期間は登録が5年、許可も5年です。管轄は登録が都道府県知事、許可は都道府県知事(知事許可)または国土交通大臣(大臣許可)となります。
重要な点として、建設業許可(解体工事業)を取得している場合は、解体工事業登録は不要です。許可は登録の上位互換といえる位置づけにあります。事業の成長に伴い、将来的に500万円以上の工事を受注する可能性がある場合は、早めに建設業許可の取得を検討することをおすすめします。
経過措置と移行期間について
2016年の法改正により解体工事業が新設された際、従来の「とび・土工工事業」の許可で解体工事を行っていた業者に対して経過措置が設けられました。この経過措置により、とび・土工工事業の技術者を解体工事業の技術者とみなす期間が設定されています。
経過措置の期間は複数回延長されていますが、最終的な期限に向けて、対象の業者は解体工事業の専任技術者要件を満たす人材の確保を進める必要があります。対応が遅れると、解体工事業の許可を維持できなくなるリスクがあるため、早めの人材育成と資格取得が重要です。
申請手続きの実務的なポイント
申請手続きをスムーズに進めるためのポイントをご紹介します。まず、必要書類の準備は早めに始めることです。建設業許可の申請には、登記事項証明書、納税証明書、財務諸表、経営業務管理責任者の経歴書、専任技術者の資格証明書など、多数の書類が必要です。取得に時間がかかるものもあるため、余裕を持った準備が必要です。
申請から許可が下りるまでの期間は、知事許可の場合で約1ヶ月から2ヶ月、大臣許可の場合で約3ヶ月が目安です。行政書士に手続きを依頼する場合の報酬は、10万円から20万円程度が相場です。自社で申請することも可能ですが、初めての場合は専門家に相談することをおすすめします。
まとめ|適切な許認可取得が事業の基盤
解体工事業を営むうえで、適切な許認可の取得は事業の基盤であり、法令遵守の第一歩です。許認可のない業者が工事を請け負うことは、発注者にも不利益をもたらす可能性があります。解体工事を依頼する施主の立場でも、業者が適切な許認可を持っているかを確認することが、安全で適正な工事を受けるための重要なポイントです。
解体あいみつでは、建設業許可または解体工事業登録を取得済みの業者のみを紹介しています。安心して依頼できる業者をお探しの方は、ぜひ無料見積もりをご利用ください。


